スペシャリスト
熊本大学附属病院看護部 スペシャリスト

 

看護の質を求めるうえで欠かせない、専門看護師・認定看護師をはじめとするスペシャリスト。当院では積極的な育成を行っており、多くのスペシャリストが各領域で活躍しています。

所属する専門看護師・認定看護師一覧

専門看護師

がん看護専門看護師

がん患者様とそのご家族を対象とし、よりよい生活が送れるよう、多角的視点での判断や援助を行い、解決に向けて支援いたします。
◆岡本 泰子 /  安達 美樹 / 石坂 暁子

 急性・重症患者看護専門看護師

緊急かつ急な病気の悪化により治療が必要になった患者様とそのご家族を対象に、統合的なアプローチで回復を促進できるように支援します。
◆吉里 孝子

 精神看護専門看護師

精神看護専門看護師は、身体疾患の治療中に不安や抑うつなど、精神的に不安定に なられた患者様とそのご家族を対象に、より専門的な視点で精神症状の改善・症状悪化の予防のための支援を行ないます。また、精神看護の知識や技術を用いながら、一般診療科(内科や外科など)の看護師や他の医療スタッフと連携・調整を図り、質の高い看護ケアの提供を目指します。 
◆江田 由美子

 

認定看護師

皮膚・排泄ケア認定看護師

皮膚・排泄ケア認定看護師は、ストーマ(人工肛門や人工膀胱)造設予定および造設後、褥瘡(床ずれ)などの創傷や失禁などによって生じる皮膚のトラブルにお困りの患者様やご家族の方々に、専門的な技術を用いて質の高い看護を実践しています。また褥瘡管理者として、多職種で構成されている褥瘡対策チームメンバーと協働しながら総合的な褥瘡対策を行い、院内の褥瘡ケア・予防ケアの質の向上に取り組んでおります。さらに院内自主研修や地域での研修など院内外の教育活動を行うことで、皮膚・排泄ケア分野の質の向上を目指しています。
◆増田 未散 / 三隅 彰子

がん化学療法看護認定看護師

がん化学療法看護認定看護師は、がん化学療法を受ける患者様ならびにご家族に対して、適切なアセスメントを行い、個々の日常生活に応じて身体的・精神的・社会的側面より専門性の高いケアを実施します。日々、抗がん剤治療によっておこる副作用を軽減し、患者様の治療に伴う苦痛が少しでも緩和できることをめざして看護を行っています。また、がん化学療法看護分野の質の向上をめざして、看護師を対象とした院内外の研修を企画・運営しています。
◆岡本 泰子 / 本田 裕美子 / 森 奈緒美

緩和ケア認定看護師

緩和ケア認定看護師は、進行がんの患者様ならびにご家族に対して、最新の知識を用いて水準の高い看護を実践することを目的に活動しています。私達は、患者様の苦痛の軽減を図り日常生活の充実に貢献できるように、またご家族に対するケアの充実が図れるように援助を行っています。さらに、医師・地域医療連携センターと協働しながら緩和ケアチーム活動や院内自主研修「がん看護」「緩和ケア」の企画運営、地域への教育活動なども行っています。
◆高野 いづみ / 宮本 真紀

不妊症看護認定看護師

不妊症認定看護師は、不妊症看護の質の向上を図るために、不妊の問題を抱えている個人ならびに家族へ適切な看護実践を行い、看護スタッフへも相談・指導を実施する役割があります。「不妊相談室」は、婦人科外来に設けており、毎週火曜日午後に相談を受けております。内容は、不妊治療に関する相談だけではなく「子どもが欲しいけど授からないのはなぜ?」と疑問に思っている方、月経痛、不規則な月経、月経前緊張症等女性特有の悩みを抱える方の相談にも対応いたします。女性に限らず男性の方もどうぞご利用下さい。
◆本田 万里子

感染管理認定看護師

感染管理認定看護師は、患者様やご家族、病院職員など、病院内のすべての人を感染から守るために、院内感染の予防と改善活動を行う役割を担っています。私たちは、感染対策室に勤務し、病院内で問題となる感染症の発生状況を把握して、これらが拡がらないように手洗い指導や感染対策の推進に努めています。現場からの相談を受け、看護師が根拠に基づいた感染防止ケアを実践できるように支援しています。また、安全な医療環境が提供されるように、病院設備の調整や、医療廃棄物の分別や取り扱いを適切に行う管理も行っています。病院内の様々な部門や職種と協力しながら感染管理を行い、患者様に安全な医療を提供できるよう活動していきます。
◆藤本 陽子 / 手塚 美奈 / 吉田真由美

がん性疼痛看護認定看護師

私は平成22年7月に認定看護師として認定を受け、現在は病棟で勤務しています。痛みは常に自分にしか感じられない、主観的な感覚です。がんに関連した痛みは、時に気力や体力を奪い、病気と向き合う力を奪うことがあります。がん性疼痛看護では、そのような方々に対して病期に関わらず症状の緩和を図り、全人的なサポートを行いながら日常生活の支援を行っていくことが求められます。今後も自己研鑽に励み、患者様、ご家族が満足のいく生活を送ることができるよう支援します。
◆坂口 まみ / 前田 望花

新生児集中ケア認定看護師

新生児集中ケア認定看護師は、予定よりも早く生まれた早産児、先天性疾患を持って生まれた新生児、分娩時にストレスを受けた新生児など新生児集中治療室(NICU)に入院が必要な急性期にあるハイリスク新生児とその家族の支援を行います。具体的には、急性期にある新生児の重篤化を予防して状態が安定できるように看護を行うことや、言葉での表現ができない新生児が示す仕草や表情、生理学的反応から気持ちを汲み取りながら発育を促せるように関わります。そしてご両親に対しては子どもの状態を理解し育児に臨めるように支援します。
◆斉藤 祐子

集中ケア認定看護師

集中ケア認定看護師は、生命の危機状態にある患者様の病態の変化を予測し、重篤化を回避するための援助を行います。また、患者様とご家族に対し、適切なアセスメントを行い、早期から回復を支援するための援助を行います。近年、急性かつ重篤な患者様の数は増加しており、集中治療室以外の環境であっても重篤な状態に応じたケアを必要とする患者様はいらっしゃいます。どのような環境にあっても患者様ならびにご家族に対し、病気の状態に応じたケアを提供できるように精一杯努めていきます。
◆田中 貴子

救急看護認定看護師

救急看護は老若男女、時間や診療科を問わず、不慮の事故による外傷や熱傷、脳卒中や心筋梗塞などの突然の発症や慢性疾患の急性増悪など様々な状況で来院、入院された患者様とご家族に対して実践する看護です。大学病院で求められる救急医療は、高次医療、すなわち重症患者様に対する医療です。救急看護認定看護師は、あらゆる状況で来院された患者様の病態の緊急度・重症度を判断して、少ない情報からアセスメントを行い急激な状態変化に即応した看護援助を行っていきたいと思っています。
◆村上 志穂

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は、脳血管障害を発症した患者様に、重症化回避のためのケアと早期からのリハビリテーション看護を行い、機能回復を促すケアを実践しています。発症によってさまざまな機能障害を抱え、今後の生活に不安を感じている患者様やご家族に、急性期からリハビリ期や在宅を見据えた看護を提供し、一日も早い日常生活の自立と社会復帰に向けた支援を行います。微力ではありますが、病棟スタッフと共にあたたかく、質の高い看護を提供していきたいと思います。
◆上田 郁美

がん放射線療法看護認定看護師

がん放射線療法看護認定看護師として、放射線治療科外来で勤務しています。がん放射線療法看護認定看護師は、放射線治療を受ける患者様が安心して治療を受けられるように、放射線治療に伴う色々な苦痛を軽減できるように支援をしています。また、放射線治療医、放射線技師と協力して安全な治療環境を提供するようにしています。その他、看護師を対象にがん放射線療法看護における看護の質の向上をめざして院内の自主研修を行っています。
◆太田 由利香

糖尿病看護認定看護師

糖尿病看護認定看護師は、糖尿病を抱え生活をする患者様とそのご家族のQOL向上を目的にケアを行います。
糖尿病の合併症発症や悪化予防、糖尿病発症予防において、血糖パターンマネジメント技術・フットケア技術・糖尿病ケアシステム立案技術を活用し、療養相談・指導などの支援を実践しています。患者様のライフステージを捉え、より良い生活を送るための方法を、患者様・ご家族・他医療スタッフと共に考え、支援していきます。
◆藤本 美枝

慢性心不全看護認定看護師

慢性心不全看護認定看護師は、心筋梗塞・不整脈など心臓に疾患を抱え慢性心不全となった患者様と、その家族のQOLの維持・向上を目的にケアを行います。入院中の患者様の身体面・精神面のケアだけでなく、安定期、増悪期、終末期など各病期の心不全の病態や、患者様の生活に応じた生活調整と療養生活行動の支援を行います。また、心不全増悪予防や、入退院をくり返さないための生活指導・退院調整を支援します。
◆小島 美紀

手術看護認定看護師

手術は患者様にとって人生に一度、あるかないかの大きな出来事だと思います。その大きな局面である手術中に、常に患者様の近くにいて支えていくのが手術看護です。手術看護認定看護師として、患者様の手術決定から手術、そして退院後の生活までの周手術期を通して、患者様の意思を尊重し、できる限り早期に元の生活に戻ることができるよう支援していきたいと考えています。また、手術を受ける患者様とそのご家族が安心して手術に臨まれ、安全な手術を受けられるよう手術室看護師全員と一緒に取り組んでいきたいと思います。
◆吉田 裕二朗

 

スペシャリストからのメッセージ

専門看護師

「もっと患者様のことを知りたい」
たくさんの患者様との出会いから学び、専門性を深めていきたいと決意

がん看護専門看護師 安達美樹

がん看護専門看護師

がんの告知を受けた患者様の、治療選択の意思決定支援に多く関わっています。一緒に情報を整理して患者様が意思決定できるように支援するのですが、そのために患者様の心身の苦痛を理解し、患者様やご家族にとってのQOL(生活の質)を考え、「どの職種に関わってもらうのがよいか」を判断し、調整を行っています。患者様やご家族だけでなく、医療者からの相談を受け、対応することもあります。「何が本当に患者様やご家族に必要なのか」を問い続けながら、看護と向き合っています。そして、患者様にもっと寄り添ったケアを行えるようにと、がん看護外来を始めました。病気・治療・症状により日常生活が困難だったり不安を感じるときに、私自身を含め活用してもらいたいです。院外では、県と協働してがん患者様の就労システムを完成させるための活動なども行っています。

高度医療によって救命した患者様に、的確な看護を

急性・重症患者看護専門看護師 吉里孝子

急性・重症患者看護専門看護師

急性・重症患者看護の主な対象は、慢性疾患の急性増悪ならびに重症かつ急性な病気を持ち、ICUやケアユニットに入院してこられる患者様とそのご家族です。私はその中で、スタッフからの相談を受けて直接介入したり、スタッフの教育・指導、多職種間調整、患者様の回復支援や意思決定、より良い終末期の提供などに努めています。私自身が所属しているのは「看護部ケアサポート室」という独立した部署で、急変対応やせん妄ケアラウンドといった病棟を横断した活動にも取り組んでいます。「看護部ケアサポート室」に所属する看護師は今のところ私だけですが、今後はこの部署を拠点にいろいろな分野の専門・認定看護師が活躍するようになることが目標です。特定の病棟だけでなく、いろいろな場所からの要請に応えやすくなり、病院全体の看護力の向上につながると思っています。

 

認定看護師

生殖医療を受ける方の自己決定を支援しています

不妊症看護認定看護師 本田万里子

不妊症看護認定看護師

生殖医療を受ける方々への適切な情報提供と、自己決定の支援をすることが不妊症看護認定看護師の役割です。現在、不妊相談室を開設し、通院中の方や他院で不妊治療を受けている方、これから治療を受けたいと考えている方の相談に応じています。不妊症看護認定看護師は、生殖医療やカウンセリング技術に関する専門的な教育を受けているので、状況に応じて根拠に基づいたケアを展開できることが可能です。その他にも、院内の看護師を対象に不妊症看護の研修を開催し、看護の質向上に取り組んでいます。生殖医療の進歩は著しく、治療方法や薬剤も変化しているので、常に研修や学会に参加して、最先端の知識を身につけるよう心がけています。今後は、がん患者様の生殖を支える取り組みを推進していきたいと考えています。

 

糖尿病患者様の気持ちに寄り添ったケアを大切にしています

糖尿病看護認定看護師 藤本美枝

糖尿病看護認定看護師

糖尿病の患者様は生涯に渡るセルフケアが必要であり、患者様自身の管理能力が求められます。さまざまな状況によって生じる身体的・心理的・社会的問題や、発達段階を把握して、その人らしい生活を送れるように多職種と協力して支援しています。さらに、患者様とご家族を対象にした糖尿病教室や、院内外のスタッフを対象にした研修やコンサルテーションを行っています。生涯に渡るセルフケアは、がんばろうと思っていてもがんばれない時があります。日々の看護では、がんばれなくなった時の支援にも力を入れており、患者様の 言葉を真摯に受け止めるよう心がけています。スタッフにも「生活習慣が悪い」と考えず、前向きに改善できるようはたらきかけています。

麻痺や高次脳機能障害など、さまざまな困難に立ち向かう患者様にもっと寄り添っていきたい

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 上田郁美

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は、脳血管障害を発症した患者様に、重症化回避のためのモニタリングとケア、早期からのリハビリテーション看護を実践しています。発症によって、さまざまな機能障害を抱え、今後の生活に不安を感じている患者様・ご家族に、急性期から在宅を見据えた看護を提供して、一日も早い日常生活の自立と社会復帰に向けた支援をしています。多職種がチームとなって医療を提供することで、患者様が日々回復していく過程を見られるのが何より嬉しく、患者様・ご家族の笑顔にも癒されます。目覚ましく進歩する医療・看護の最新についていくためには、新しい知識や技術を学ぶことが重要です。患者様の看護や医療を考える環境づくりに取り組むため、多職種でのカンファレンスなど、体制づくりを行っていきたいと考えています。

専門的な知識を深め、副作用に苦しむ患者様の助けに。

がん化学療法看護認定看護師 森奈緒美

がん化学療法看護認定看護師

看護師人生を通してがん看護にずっと携わってきました。その中で抗がん剤治療や副作用症状の予防や軽減を目指す支持療法の進歩を目の当たりにしてきたことから、より専門的な知識を深め、副作用に苦しむ患者様の力になりたいと、認定看護師の資格を取得することにしました。現在は外来化学療法センターを中心にチーム医療を実践し、安心・安全・快適な治療や副作用のマネジメントなどを行っています。また、安心・安全・快適な治療という思いは患者様だけでなく、医療者や周りのご家族に対しても持っており、抗がん剤の曝露対策にも積極的に取り組んでいます。マニュアルの作成、勉強会の実施などを通して、正常な人の細胞が傷つくことがないように守っていくことも、がん化学療法看護認定看護師である私の役割だと思っています。

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